11月8日(日)、気持ちの良い天候に恵まれ、「住宅外断熱体験ワークショップ」実施しました。
武蔵野市内のIさん自宅の耐震断熱大規模リフォームの場をお借りし、外壁に断熱材を貼り付けることにより、断熱効果を向上させます。
指導は、山田清さん(当NPO役員。㈲人イエまちネットワーク一級建築士代表)。工法は環境先進国ドイツ発祥のアルセコ社の外断熱工法。
代理店の(株)北洲さんから3人、左官の専門職人さんが1人参加してくださり、参加者の体験と学びを助けてくださいました。
始めに今回使用する外断熱工法についての説明を受けました。外断熱とは建物を外側からすっぽりと覆って、魔法瓶のように建物の中の温度を快適に保つもの。日本は外壁の内側に断熱材を入れるだけの場合が多く、時には全く断熱されていない場合もあるそう(今回の体験の場を提供してくださったお宅も全く断熱材が入っていなかったとのこと!)。海外では外断熱が法律で定められてスタンダードになっている国も多いそうです。
外断熱によるメリットは快適に過ごせるということ、空調の効率が上がり光熱費が下がるというだけでなく、熱中症やヒートショックの予防、建物の長寿命化にも繋がるということです。初期投資は少し高くなっても中長期的に見れば十分に元が取れそうです。
そして更にアルセコ社の外断熱は、不燃性で隣家で火事があってもびくともしない、東日本大震災でも300棟以上全く外壁に損害なし、通気性が良く結露などの心配なし、雨が降ると汚れが落ちるセルフクリーニング、デザインも豊富、など良いことづくし!少しだけお値段が高くなるようですがそれも納得です。
続いて、実際のリフォーム工事の現場に移動して、断熱工事体験を開始!
実際の断熱材を触ってみるとちょっと中身の詰まったスポンジのような感じで柔らかくて意外に軽い!
職人さんにお手本を見せてもらって断熱材に接着剤を塗ります。専用のコテを使うことで、「厚みを一定に」「均一に」塗れるとのこと。「櫛を引く」と職人さんが表現していました。職人さんは簡単そうにやっていますが、実際にやってみるとこれが意外と難しい!
職人さんにチェックしてもらいながらどうにか接着剤を塗ったら、壁に貼り付けます。バンバン叩いて壁にしっかり密着させます。耐久性のために少しずつずらして段違いに張り付けていくところがポイントです。
そしてみんなで3枚ずつくらい張り付けて、家の一つの角にほぼ張り終えたところでワークショップ終了。ここにさらに仕上げの壁材を張り付け塗装をして完成となります。完成して断熱性能がどれだけ高まるのか楽しみです。家の断熱の大切さと実践方法について、とても学びの多い一日となりました。